season's cake 026 1/1
『夜』
夜の静寂(しじま)に思い出すのは君のこと。
闇に溶けるつややかな黒髪。
月明かりに浮かぶ白い背中。
優しい声の子守唄。
覚えているぬくもりは、どれも柔らかくて甘くて切ない。
大好きだよ、と何度告げても、
愛しているよ、と何度囁いても、
言葉だけでこの想いを全て伝えられるはずもないのだけれど、
それでも君が嬉しそうに、照れくさそうに微笑んでくれたから。
何度も何度も繰り返して、溢れて零れる想いを君に。
今ではこんなに遠い距離も、夢で馳せて傍に行くから。
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