season's cake 050 1/1




『まだ、距離≠0』


さっきまでふくれっ面で 文句ばっかり言ってたのに
助手席の君は いつの間やら穏やかな寝顔
ちょっと前までは こんな風に 隙なんて見せてくれなかったよね
辛抱強く待っていたら もっと手に入るんだろうか?

顔にかかって揺れる髪を
起こさないように 爪で引っかいてしまわないように気をつけて
そっと 耳にかけなおしてあげよう

ぎこちなく 少しずつ 近づく距離に
どうしようもなく胸が高鳴るよ
顔が赤いのは きっと
前を行く車の テールランプのせいだけじゃない

起きたら 真っ先に僕を見てよ

君の心に 僕を掏りこんで
僕の左側が君の指定席になるまで あと どれくらい?




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