season's cake 061 1/1




『ZERO centimeter』


「夜を一緒に越えることでふたりの距離は縮まる」
って言うけど
そういう即物的な考え方は 捨てようと思う

欲しかったのは そんなのじゃなくて

うららかな日曜のウィンドウショッピングで
君から何気なく繋いでくれた手だったり
お昼のメニューのチョイスが一緒だったり
コーヒーに入れる砂糖の数を把握してたり

ねぇ
欲しかったのは もう手に入ってるよね?

「これ以上近づけない距離」じゃなくて
「距離」と呼べないくらいに重なる心
あんまり温かくて心地がいいから
いつか溶けてひとつになったりなんて しないかな?

左隣の君まで ほら ゼロセンチ




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