season's cake 081 1/1




『火傷』


一口だけのつもりで
分けてもらった珈琲は
たいした熱でもなかったのに
飲み込んだ胸に焼き付いた

視線を奪う
カップに添えられた指の
口紅を拭う何気ない仕草

潤うはずの行為は逆に
渇いて渇いて仕方がないと
生まれたての恋の薫りを
君に向けて漂わせている




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