star sugar 012 1/1




ver.12.1

今年はチョコレートを一箱
私のためのチョコレートを一箱
失った恋に手向ける小さな粒は
舌の上で
想う気持ちの、優しい甘さを
少しのほろ苦さに変えて
溶かして消してくれるでしょうか
また次の恋へ歩き出せるように
未だにあなたへ薫る心を
溶かして消してくれるでしょうか


ver.12.2

日が長くなってきましたね
あなたに伸びる影が芽吹いたことに
気がついていますか
蕾はもうすぐ色づきます
花開いたら
どんな笑顔で迎えてくれますか
どんな笑顔で抱きしめてくれますか
あなたの言葉通りにあなたに囚われた私を
どんな笑顔で抱きしめてくれますか


ver.12.3

ルージュを変えたら
コマーシャルの女の子みたいに
可愛くなれるかと思ったのに
春はただ通り過ぎようとするだけで
私の前に留まらない
冷めてしまったコーヒーの
カップに残した気配だけで
いつかあなたを惹き寄せてみたいものだけれど


ver.12.4

面倒な恋ほど
手に入れてみたくなる
面倒な相手ほど
手に入れてみたくなる
面倒なおまえだからこそ
手に入れてみたくなる
手がかかればかかるだけ
きっと幸せで きっと愛しいはずだから


ver.12.5

今夜 逢いに行くから
告げた先で君の溜息が溶けた
振り回してるつもりで
振り回されてる君には
そんな簡単な約束だけでいい
豪華な花束より
高いディナーより
心をわずかにくすぐるくらいの
愛とはまだ呼べない甘さだけでいい




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