star sugar 014 3/5
ver.14.3
木漏れ陽に包まれているような錯覚に陥るカフェで、
向かいの彼がカップを傾ける姿を目で追う。
照明に透けるシルエット、
重たい陶器のカップを支える安定感のある指。
それがなんだか眩しいのは、逆光のせいだけじゃないだろう。
見惚れていたのを自覚するとどうしてだかばつが悪く感じてしまい、
誤魔化すように組み替えた足がテーブルの下で彼に触れた。
「俺を足蹴にしたな?」
「大丈夫、お尻には敷いてないわよ」
そのうち敷かれそうな気がするねと笑った彼が、
断りなく私のカップにクリームを足した。
私は彼のカップに砂糖を足して、仕返しのつもり。
デザートがなくても十分甘いふたつのカップが空になるまで、
もう暫くは私だけの特等席を満喫してやろう。
featuring 『FLAVOR』
special thanks for RouRou@【CENTURY】
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