star sugar 014 4/5
ver.14.4
間に合わないと慌てて家を出てきたので、
いつもの香水をいつも以上につけすぎてしまった。
纏わりつく香りは強く、私の体を守るシートベルトにも移ってしまいそう。
「臭くない? 窓開ける?」
「大丈夫」
平気な顔をしている彼とは、夜中のドライブデートが定番になっていた。
今夜も晴れた空の下で、星を追いかけるあてのない旅。
プラネタリウムよりもずっと綺麗な夏の星座に気を取られていると、
赤信号に引っかかった彼が、私を見て悪戯に笑った。
「そんなに気になるなら、後で洗い流してあげるよ」
それはどういう意味なの、とは訊き返せなかった。
ゆでだこみたいに真っ赤になった私の顔が、サイドミラーに写っていた。
featuring 『Riverside Lovers』
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