star sugar 014 5/5




ver.14.5


 去年の花から取れた種を水でふやかして、
 ベランダのプランターに並べて植えた。
 一緒に住んでいるわけでもないのに「ただいま」と言う彼を、
 「おかえり」と出迎える私と、一列に並んだ双葉。

 水遣りをする彼の足元には小さな虹。
 優しく甘い彼の想いが、きらきら眩しい、私への虹。

 今年の朝顔は何色に花咲くだろうか?
 今年の私はどんな姿で彼の想いに応えてみようか?

 ベランダにしゃがみこむと、悪戯な太陽が私を見て笑う。
 彼の手が私の腕を捕まえた時、焦げる夏の気配がした。


featuring 『朝顔』




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