collabo 015 1/1
『お父さんはツラいよ』
三日連続で所長代理のほぼ貫徹で部屋から出てる暇もなけりゃ、そりゃ不精ヒゲのひとつやふたつ生えて当然さ。いくら女顔のタマゴ肌と言えども立派に成人男子だよ俺は。
そうとも、その昔寧がまだ小さかった頃にほっぺたジョリジョリして、「お父さんおヒゲいたーい」とか泣かれたさ。ベタな親子漫才のつもりが、一ヵ月くらい口きいてもらえなかったさ。
だからって、今更ながらにその仕返しをすることはないだろう、娘よ。
その手に持ってる振袖は、君の成人式の時に買ってあげたヤツじゃないか。席を離れられない俺の為に「着替えを持ってきて」くれたんじゃなかったのか。それは俺の服じゃないじゃないか。
…何だねその傍らの化粧箱は。
ちょっと待ちなさい。コラいくら親子とは言え妙齢の女性が男の服を脱がせるんじゃありません!
あっ、やめっ…って何ノッてんだよ俺も俺だよ人のこと言えねぇよ!
何、化粧もするの?
顔このまんまで?
そんで俺はマクシムが帰ってくるまで、この姿でこの椅子に座ってんの?
…新手のイヤガラセだな。
やるな娘よ。それでこそ俺の娘だ。
でも…。
天国の遥香さん、こんな娘に育てちゃってごめんなさい。でも半分は貴女の素質を受け継いでるよ、絶対だよ。
お、出来たか。完成か。
やるな娘よ。
後はマクシムのヤツが戻ってくるのを待つだけ…って、あら、写真も撮っちゃうの? そう? なら美人に撮ってね。
はいチー…
カシャッ。
ああタイミングがちょっと早かったよ今の。きっと中途半端なピースになってるよ…。
以上。
魔女っコ姫が某所にねじこんだお写真は、コレが発掘されたものだったりするとかしないとか(大嘘)
-fin-
reproduced 【NEW WORLD(仮)】
special thanks for 相沢友弘
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