collabo 035 2/2
「はぁ〜。ゼノンが何も出来ない巨乳の原始人と入れ替わった…」
チェリルはチュニックブラウスの下に小さな手を突っ込みゼノンの乳を揉んだ。
「なんだ、ちゃんとブラつけてたのね、つまんない」
「せ、セクハラ!」
真っ赤になってゼノンが抗議する。が、ジェラとチェリルはソレを無視した。
「それで原因なんてわからないかな? 例えば近年肉体と精神を入れ替える魔法が開発されたとかさ」
「そういうのは聞いた事ないけれど、でもコレは間違いなく魔法の類よねー」
チェリルは魔術解析という言葉のもとにゼノンの身体を彼方此方撫で回している。
魔術解析を行なう事でゼノンの身体に何の魔法がかけられたかわかるらしいのだが、そんなセクハラめいたやり方で本気で原因がわかるとは考えられない。絶対セクハラだ。
「ちょっと口あけて」
チェリルに言われたままにゼノンが口を開く。そしてチェリルは小さな声で呪文を唱えた後、セクハラ…いや魔術解析結果を提示した。
「これは魔法と言うよりも魔法薬ね。2種類で1対の魔法薬でソレを飲んだ二人の肉体と精神が一晩で入れ替わるようにできているの。薬はあらかじめイチゴとブドウの味がついていてゼノンが服用したのはブドウ味みたい。きのうブドウ味のお菓子とか食べた?」
食べた覚えはないが、今朝起き抜けに口の中がやたらと甘かった事をゼノンは正直に告げた。
「十中八九ソレだわ。きっと寝てる間にでも一服盛られたんじゃない?」
「だとすると怪しいのはシェラサか…」
ジェラは頭を抱えた。
どっからそんな魔法薬を手に入れたかは知らないが、シェラサならゼノンの驚く顔みたさに夜中に忍び込んで一服盛る位平気でやるだろう。育ての親であるジェラにはそれが手に取るように理解出来た。
ならばシェラサならこの女性の身体の身元がわかるのではないか?
「ヒメ、今朝はシェラサを見たかい?」
「久々に城下町に遊びに行くっていってたけど…」
「外か…まずいな。城内だけならともかく、シェラサに広い城下町に出てあの調子で飛び回われたら、捕まえるのにどれだけ苦労することやら」
「少なくとも脱走した陛下より捕まえるのは簡単っしょ。
ゼノン、あんたちょっと下降りてシェラサしょっぴいて来なさいよ。その間に魔法薬の方はあたしが作っておくから」
チェリルに言われるよりも早く、馴れないヒールでゼノンが部屋を出て行こうとしたが、その細い手首をジェラが捕まえる。
「いや、君1人では危険だ。私も一緒に行こう」
「なんで!?」
「よく考えたまえ。今の君は私の手により妖艶さと可憐さがいいバランスで混合された絶世の美女なんだぞ?
普段の君ならどうとも思わないが、今の君を放っとく男はこの世に存在しないだろう。たとえその身体が現代人と大幅に作りの違う秘境の原始人だとしてもだ。
そしてそんな美しい原始の姫君を粗暴な男達から守る為の番犬が必要だ。その番犬に私がなろうと言うのだよ。私の腕っぷしの強さを君が知らない訳ないだろうゼノン?」
ジェラの言う事はもっともだが、その割には鳶色の瞳が不自然なくらいキラキラ輝いている。
その輝きをみて二人は悟った。
この男、ただ外に出たいだけだ! 緊急事態にかこつけて仕事をサボりたいだけなんだ!!
「いや陛下十分だから! お願いだから仕事しようよ真面目に国を治めてよ陛下!!」
「おぉっとぉ陛下とか言ったら市井の民にバレてしまう。今から私のコトはジェラとよびなさーい」
逃げられないようにジェラはゼノンの細い腰を抱き、高笑いと共にピルム城内呪文研究所を出て行ってしまった。
「ゼーノーンー! シェラサもそうだけど、ソレ以上に陛下から目を離すんじゃないわよ−!」
あの放浪癖のある国王を表に出して、目を離したものなら絶対脱走される事請け合いだ。
魔法薬制作の準備に手が離せないチェリルには、ただ忠告する事しか出来なかった。
to be continued...
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