+ Let's go! +




 【RHAPSODY】裏口へようこそ。
 裏口を発見するとは…あなたはかなり通の方だとお見受けしました。
 そんなあなたに、特別に某国への通行証をお渡しいたしましょう。

 某国は素敵な国王様が治める、素敵な国です。
 一度物見遊山へ出かけてみるのもいいでしょう。
 勿論王様が治める一国ですから、入国する際には、その国のルールに従うのが旅人のマナーです。
 まぁ、当カフェの裏口まで到達されたあなたのことですから、そんな注意は必要ないとは思いますが。
 一応、念のためにね。

 それから。大事なことをお願いしてもいいでしょうか。
 某国へ入国されても、「某カフェから来ました」とか「アノお話が…」なんていう、当カフェとの繋がりを示唆するような発言をしてはいけません。
 だって此処は裏口。秘密の通路ですから。
 あなたは当カフェの正面玄関から入り、秘密の裏口を経て某国へ入国するのです。少しの時間だけカフェから姿を消して、 またカフェに戻らなければ外へ出られないんです。
 だから――某国と当カフェが、こんなところで繋がっていて、しかもコラボってるなんてことは、秘密にしていて欲しいのです。

 某国では、当カフェの常連様と顔をあわせる機会があるかもしれません。
 けれど、そこでも此処の話を口に乗せてはいけません。
 だって某国は某国。当カフェとは違うからです。当カフェ同様、某国には某国のルールがあり、住まう人々が居ます。
 それを忘れないでください。

 あなたに通行証をお渡しします。
 その代わり、あなたは此処との繋がりを口にしてはいけません。
 口にしたが最後、あなたは此処へ戻る道を失います。

 では物見遊山へ行っていらっしゃい。
 国王様に宜しくお伝えくださ…いやいや、口にしてはいけないんでしたね。
 あなたの旅が、楽しいものになりますように。




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